イラストのこと

僕の素となった有名イラストレーターズ。

イラストレーターの浦野周平です。

僕がイラストレーターとして活動を始めたのは大学卒業後。それまではプライベートでイラレをいじったり、バイト先で簡単なイラストカットを描く程度でした。それどころか当時の僕はグラフィックデザイナーに憧れていたので、他のイラストレーターさんのようにイラストレーションの勉強をした経験というものは実はそんなにありません。

そんな環境でしたが、大学在学中にアルバイトをしていたデザイン事務所がイラストレーターの湯村輝彦さんの会社だったこともあり、イラストの使われる現場というものを目の当たりにした事が、今の仕事に大きく役立っています。また、イラストレーションの勉強をしていなかったがゆえに、仕事をしながらさまざまなイラストレーターのお仕事を見て、自分に何か出来るかを模索する日々でした(今もそうだけど)。

そんな僕をかたち作った人たちを時系列に沿って書き出してみたいと思います。

  • スージー甘金
    まずはスージーさん、先日の個展の記事でも書きましたが、小学生時代に見たスージーさんのKUWATA BANDのアルバムジャケットが僕の『イラストレーター』という存在を知ったスタートラインでした。コミックのようでいてアート作品でもあるという表現にとても親しみを覚えた記憶があり、当時は小松くんを真似して描いてみたりもしました。
  • タナカカツキ & 天久聖一
    高校生時代にPARCOが出していたフリーペーパー『GOMES』。ここでのタナカカツキさんと天久聖一さんの『バカドリル』は僕の「無駄に何かを説明する」イラストのタッチの元になってます。
  • 白根ゆたんぽ
    白根さんも同じく『GOMES』で知りました。いまではシンプルかつ繊細な線で描かれるかわいい女の子のイラストがよく知られていますが、当時は塗りの強いどっしりとしたイラストでした。題材に対する表現への発想力、編集力、構成に驚かされます。イラストレーターになってからもお話を伺う事が多かった先輩になります。
  • 湯村輝彦
    なにより湯村さんとの出会いがなければ始まりません。デザイナーの卵になるべく湯村さんの事務所の扉を叩いたわけですが、親の年齢を超えるイラストレーターの事務所でサウス物のギャングスタラップが流れていたことにまず度肝を抜かされました。格好いい事務所にアイロンの効いたTシャツ、赤いディッキーズ。「イラストレーターってカッコいい!」と思わされる魅力を纏っていました。湯村さんからは「へたうま」の定義やヒップホップ、掃除(笑)、インテリア、器、クルマに至るまで色々と刺激をうけました。
  • 古賀学
    古賀さんはイラストレーターではなく、デザイナー、アーティスト、映像作家など様々な活動をされている方なのですが、僕が大学生当時『PEPPER SHOP』という自主制作フリーペーパー(今でいうZINEのようなもの)を出されていて、それがとてつもなく格好良かったんです。その中でもベジェを使った架空のプラモデル説明図などがあり、「こういうものを作ってみたい!」と思いイラレを始めたのが今の僕の元になっていると言えます。
  • 師岡とおる
    大学を卒業後、僕は何人かのフリーランス同士でシェアオフィスを作るのですが、そこで一緒だったのが師岡とおる(モロ)でした。僕には4つ上の兄がいるのですが、モロは元々兄の友達でした。一緒に遅くまで中目黒のマンションの一室でイラストを描くという、ときわ荘的な日々を送っていたわけなんですが、「自分のオリジナルのタッチをもっと作らねば」と思っていた僕とは違い「なんでも描ける」事が「師岡とおるのタッチ」であるという事に驚かされました。「なんでも屋」ではなく「様々なタッチを描き分ける」というオリジナリティ。今も展開の幅を広げている尊敬する友人であり先輩。

そんなわけで今回は僕の基礎となる部分に影響を与えた人たちを紹介しました。もちろん最近でも「すごいなぁ〜」と思う人たちが次々と出てきているので、紹介できればと。そして僕も凄いと思ってもらえる作品づくりをできるように!に!

ちなみに僕の作品用のインスタはこちら

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