イラスト依頼の際、「こんなイラストが欲しいな」というイメージがあると思います。
しかしそれをどのようにイラストレーターに伝えれば、思い通り、そして期待以上のイラストが出来上がるのか、頼む側としてはよく分からないかと思います。
イラストレーターによって依頼方法は様々かと思いますが、ここでは僕の場合に絞って紹介します。
1.まずはどんな依頼か
どういった場所、物に使うイラストなのかがまず教えてください。
例えば、広告、ウェブサイト、書籍カバー、もしくはキャラクターデザインなどなど。
2.イラストのトーンは?
僕の場合あまりいろいろなタッチを描き分けるタイプのイラストレーターではありませんが、それでも「シンプルな線画で」とか「色はしっかり目につけて」とか「線画+1~2色で」などご指定ください。分からない場合はいくつかの色のパターンをご提案します。
また真面目に説明する感じなのか、オーバーなアクションで面白く、などもわかると嬉しいです。
3.サイズや納品形態
僕はベジェ曲線で制作するため、多少の大きさの変化は対応出来ますが、それでも縦横の比率は大事なので教えてください。納品形態は通常Illustratorデータ(AIデータ)でお送りしていますが、JPEG、EPS、PSD、PDF等での納品も可能です。
4.ターゲット層
イラストを見る人が子供なのか、大人なのか、さらにはビジネスマンや高齢者なのかなどなど、そのほかには業種などといったターゲット層がわかるとラフスケッチの際のアイデア出しがよりしやすくなります。
5.シチュエーションの3要素
「どんな人が」「どこで」「何をしている」簡単に言うとこれが一番のキモかもしれません。ここが決まっていないと描く事ができません。そこからどういった見せ方にするかなどをご相談しましょう。
6.資料
もしなにか特定の商品や物を描く場合は、資料のご用意があると助かります。発売前の商品だったり、特定の業界の特殊な機械、道具、動作等、調べても見つかりにくいものはご用意いただけると助かります。
7.納期
希望する納品日がありましたら、そこを基準にラフスケッチをいつ出すか、修正イラストの確認を含めた制作スケジュールを組みます。こちらの抱えているお仕事のスケジュールにもよりますので、双方無理のないスケジュールをご相談させてください。
8.予算
使用範囲や期間、競合の有無によって、イラストの料金は変動します。もしご予算が決まっている場合は是非教えてください。その中でどのようなものが描けるのかご提案いたします。
9.イラスト使用についての権利まわりの確認
イラストの使用範囲、期間、競合排除の有無、色の変更をしたい場合はどうするか?トリミングは可能?などなど、イラストの使用にあたりルールの確認をしておきます。
10.納品後の精算スケジュール
請求書のフォーマットや入金形式、入金スケジュールを確認します。
下請法により完成データ受領日より60日以内の支払いが定められています。
以上ざっくりですが、イラストレーターへの依頼時に必要な事をまとめてみました。
なにより分からないことはお互い相談が基本、です。
ではでは。
イラスト制作のお問い合わせ
イラストレーター浦野周平へのお問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。